カノン

canon(英), kanon(独)
音楽形式/作曲技法の一種で、元になる旋律(主題)とそれと同形の旋律をずらした重ね合わせたような形式のもの。輪唱はカノンの一種。
代表的な曲として、パッヘルベルのカノンがある。


カノンはその形によっていろいろな種類があり、代表的な物は以下のようなものがある。

  • 平行カノン

同じメロディを重ね合わせた形をしていて、もっとも単純な形が主題(元のメロディ)をずらし重ねる輪唱の形をしたもの。その名前の通り、音符が平行移動したような物をなので、オクターブだけでなく、完全5度のような物も含む。

  • 回転カノン(反行カノン)

音程の変化が主題と高低が逆に変化するもの。
例えば主題がCDEFならCHAGのように変化する。

  • 逆行カノン

主題を時間的に逆に、つまり後ろから並べた物。
主題がCDEFならFEDCのように変化する。

  • 拡大カノン

時間の拡大、つまり元のメロディの音符の長さを等倍した音符を使った物。
主題がCDEFならC-D-E-F-のように変化する。

  • 縮小カノン

時間の縮小、つまり元のメロディの音符の長さを一定の比率で短くした音符を使った物。
主題がC-D-E-F-ならCDEFのように変化する。